コロナ禍を受けての日本政府・政治家・官僚のリスク管理の欠如を指摘する!

みなさん、お元気ですか?
歴史的な東京オリンピックの開幕がそこまで迫ってきています。

さて、これまで今回のテーマに触れるかどうか正直迷ってきましたが、やはり個人的には避けて通れないテーマであると考え、敢えて遠慮なく個人的な見解を申し述べさせて頂きます。宜しくお願いします。

まずは、日本の政治家・官僚のみなさんに大きな声で問いたいです。国の重要な運営に係る「リスクマネジメント」を一体どう認識され、今後本気でどうしようと考えておられるのか?ということを。
現状の問題点は、以下の3点に集約されると考えています。

 1)リスク事象に対するスピード感の欠如
 2)リスク管理シナリオの設定&それに対するアクションプランの国民への説明・提示の欠如
 3)最終的に責任を負う政治家の決断力の欠如

海外(特に米国)との決定的な違いは、リスク事象に対するスピード感の欠如だと考えます。
慎重にリスク分析を重ねることを決して否定はしませんが、今回のような未曾有の世界的な規模の感染リスク事象を相手にした場合、あまりにも対応が鈍いと指摘せざるを得ません。
特にワクチン接種に対する対応が極めて遅過ぎます。
今年の夏に東京オリンピックの開催を控えていることを既に1年前に即決して決めていた(この判断だけは何故か早かった?)にも拘らずです。
毎度の無意味な記者会見の場での政治家による釈明というか、言い訳というか、いつも見ていて日本国民として非常に恥ずかしく感じます。

これは、上記で指摘した問題点の3番目と関係がありますが、最終的に政治家が責任を取るんだという気概姿勢に欠如していることと関連性があると考えています。
要は、行政の長であり国会議員の代表的存在である内閣総理大臣に、そもそも決断力がないということです。
これは政治家としてしての資質が根本的に欠如していることであり、更にはその政治家を選挙で選んでいる国民側の問題でもあります。

そして、今回最も指摘したいのは、問題点の2番目です。
そうです。これは学歴上、非常に優秀な頭脳が集まる官僚の方々の大きな問題点かもしれません。

リスクマネジメント上、最も重要な対処法は、リスク管理のシナリオを具体的に場合分けして設定すること(前提条件別に)、そして各々のケースに対するリスク対処法方策を時間軸と共に作成すること、そして最後に、その検討結果を、政治家や官僚の手元に留めるのではなく、彼らが国民に対してきちんと説明し、日本政府の方向性や考え方について、国民からコンセンサス得られるように最大限努力することだと考えています。

なぜこんな簡単で当たり前のことができないのか、不思議でなりません。

もしそれが本当にできないのであれば、現在の国会議員の定員数官数の数も大幅に削減したら良いと思います。
彼らの人件費が我々の国民の税金で賄われている事実をもっと真摯に捉えて頂き、重要な任務にもっとスピーディーに厳しく対処して欲しいと、強く願います。

今回の新型コロナ禍を経験したことで、皮肉にもこのような日本の問題点が露呈されたことは、今後の日本の将来のことを考えれば、却って良かったとも言えなくもありません。

もっともっと日本の政治家の皆さん、官僚の皆さんには、頑張って頂きたいという強いエールの意味も込めて、今回私の忌憚のない意見を述べさせて頂きました。

引き続き一国民として、私も厳しい目で今後も政治家や官僚の方々のパフォーマンスをモニタリングさせて頂く所存です。

Rユニコーンインターナショナル株式会社
代表取締役 髙見 広行

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