創立100周年を迎えた母校神奈川県立湘南高校

みなさん、お元気ですか?
今回は、私の母校の「神奈川県立湘南高等学校」を取り上げさせて頂きます。

その母校が、先日5月1日をもちまして、創立100周年を迎えました。
実にめでたい話です。創立から一世紀が経過したことになり、改めて今度は高校時代にタイムスリップして、私が在籍時代に感じた湘南高校の特色について、少しだけ思い出話をさせて下さい。

現在では全県学区になり、県内から優秀な学生の方が自由に選択して入学できるようになりました。
私が受験したときは神奈川県内はまだ学区制を敷いてました。
幸運にも私は湘南高校の学区内の中学にいた為、ある程度の入学枠があり、何とか入れた口ですが、同学年の中には学区外から来ていた飛び切り優秀な学生が沢山いるのに、本当にびっくりしました。

当時は、神奈川県内では、私立では栄光学園、次いで桐蔭学園が偏差値が高く、県立ではダントツで母校の湘南高校が最上位にランク付けされていました。私が高校1年の時には、東大合学者数全国トップ10に入っていたと思います。
因みに、共学の学校です。私が在籍していた頃は、1クラス45名、1学年12組ありましたので、3学年合計の生徒数は、1,600人前後だったと記憶しています。

湘南高校の特色として、まず最初に挙げておきたいのは、極めて自由な校風で生徒の自主性を尊重する文化が溢れていたことです。
これは、ある意味、非常に厳しい文化でもありました。自力で授業についていかなければならず、誰も助けてはくれないからです。
高校としては珍しい、前後期制の導入、授業時間70分(午前中3コマ、午後1コマの授業があるのが通常のパターン)

そして何よりも特筆すべきなのは、9月開催の全校を挙げての大規模な「体育祭」の存在です。
クラス別にチーム分けされ、1年から3年までの3学年が一体となって各グループに分かれて準備を進めていくという仕掛けになっていました。
因みに、私は2年&3年は5組だったので、「赤」がクラスカラーでした。
準備は、夏休み前から始まります。私は3年間を通して確か大道具パートに属していましたかね。
大道具って、一体体育祭で何をするの?
と思われる方もおられるでしょうね。

湘南高校の体育祭とは、運動会の延長のようなイベントではなく、運動をメインに据えながらも、一大学園祭と思って頂ければ理解し易いかもしれません。
3学年が一体となって色別に分かれ、計12チームが(当時は1学年12クラスあり)仮装して組織立ってショーを披露するメインイベントの場があります。
あるストーリーを持たせてアクションや踊りを見せ、同時に舞台装置を配置して(大道具担当部分)、更にその後ろにバックボードという大きなボードが12枚並べられ、夫々のクラスカラー別にポリシー&テーマに基づき大きな絵が描かれ、それもそのメインイベントを盛り上げる大きな効果を及ぼす舞台装置の一つでした。

とにかく、学校として、体育祭に懸ける情熱は物凄いものがあり、3年生は受験準備が始まってる時期にも関わらず、この一大イベントの体育祭が終わるまでは勉強もお預けといった感じでしたかね。

他には、埼玉県立浦和高校との定期戦(浦校戦)が公式行事として存在していたのも非常に印象深く残っています。
1年毎に順番に相手の学校を訪問し合い(その為の特別列車も編成)、主に部活動の対抗戦が行われました。
これも大いに盛り上がっていましたね。
残念ながら、浦校戦は2002年をもって廃止になりましたが、今では余計にとても懐かしく感じられます。

部活動全般も活発で、私が所属していた硬式野球部は、何と過去に甲子園春夏合わせて計3回の出場実績があり、更には唯一出場した昭和24年の夏の全国大会では、初出場初優勝を果たしたという輝かしい実績が残っています。
残念ながら、激戦区の神奈川県ということもあり、夏の全国選手権には、それ以降一度も出場できずにおりますが、、、。

そして何よりもOB・OG会に相当する「湘友会」という組織が、国内のみならず、海外にも数多く存在していることが、特徴的なことです。
私自身も、前職の総合商社時代にニューヨークに駐在していた時には、現地の湘友会ニューヨーク支部の集まりに基本必ず出席しておりました。
現地永住組の方がいて、そこに駐在、留学、研修組が加わるといった感じで、正月明けの新年会と、郊外にある会長宅での夏の野外でのバーベキュー大会は毎年の恒例行事になっていました。
そこでの人との繋がりは今でも大切な湘南高校ネットワークとして存在しており、自分自身にとって大きな財産になっています。
また、3年次のクラス同窓会は定期的に開催され、私も顔を出しており(恩師も出席)、またゴルフ好きの男女の仲間が集まったクラスゴルフ同好会では、年に2、3回ミニコンペを開催しており、先日も茅ヶ崎で集まったところでした。

その母校が、先日創立100周年を迎え、何ともめでたい出来事であると感じ、思わず自分の出身高校の自慢話をしてしまいました。
お付き合い頂きまして、誠にありがとうございました。

Rユニコーンインターナショナル株式会社
代表取締役 髙見 広行

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