予兆発覚時の危機対応能力を養成するケーススタディー研修を無事開催!
与信管理コンサルとしての活動報告になります。
現在コンサル契約を締結中のある大手メーカー様向けに、先日開催した与信管理研修の実施報告をさせて頂きます。
同研修は全部で4回から成るシリーズの構成となっておりまして、今回はその最終回に当たる締めの研修の位置付けにありました。そしてそのテーマは、企業倒産の予兆発覚時の危機対応能力を養成することを目指し、その会社様で実際に過去に貸倒損失を蒙った事例を題材にして、グループディスカッション形式でのケーススタディーを実施したことに大きな意義があったと考えております。
研修の開催形式はオンライン参加者を含まない対面参加者のみの約30名から成る研修で、全体を4グループに分けた座席配置で、前半は座学主体の形式での講師による解説を行い、休憩時間を挟んで、後半は上記のケーススタディー研修をグループワーキングの形で120分間で実施しました。
「予兆」とは、「有事」とは異なり、実際にはその先まだ取引先が倒産するかどうかは未知数の状況ではありますが、色々なシグナルや兆候が出始めている問題発生の初期段階のステージにあります。従い、多くの会社様が見過ごす可能性のある時期でもあり、逆に言えば、その時期にアクションを開始すれば他社様よりも損失を軽減できるチャンスが増えることになります。
そして、今回のケーススタディーの対象会社につきましては、生の実例を取り上げていることで、過去の関連資料を精査し、予兆発覚の事象が本当にあったかどうかを検証し、その結果を研修参加者の皆さまにフィードバックすることに今回の研修の最大の意義があったと認識しております。
その結果、1)決算書の直接入手・並びに決算ヒアリングはタイムリーに実施できていたか?、2)信用調査機関が付与する評点等の推移を都度チェックしていたか?、3)時系列的に「信用不安情報」をきちんとチェックできていたか?、4)取引先のメインバンクへの側面調査の実施、また競合する取引先様との情報交換ができる関係構築は為されていたか?、といった幾つかポイントとなる振り返り事項が炙り出されてきました。

この共有を研修参加者の皆さまに対して行うことで、より引き締まった内容の研修になると共に、近い将来起こり得るであろう貸倒れ事案に備えた生きた予習ができる場となり、改めて今回、このような有意義な研修を企画・開催できたことを、弊社としましても大変嬉しく感じております。
与信管理研修に関しては、座学形式とグループディスカッションを交えた実践形式のミックスしたスタイルが、最も受講者にとって効果的であるということも、今回の一連の研修開催を通じて実感したことでもあります。そして弊社にとりましても、貴重な学びの場になったことは明らかであります。
与信管理コンサル 髙見 広行

