土佐赤岡「どろめ祭り」と地元酒蔵の高木酒造様との厚い絆

皆さん、こんばんは。先程、無事に高知から東京の自宅に戻ってきました。

ここ数年コロナ禍の中で開催中止が続いていましたが、今年漸く4年振りに開催されました土佐伝統のイベント「第66回どろめ祭り」に、昨日、生まれて初めて訪れるという貴重な機会を得ました。

このお祭りを知るに至ったのは、私が高知県を初めて訪れた2019年8月の時のことでした。ビジネス上の縁で面識を持った高知県在住の現地サポーターの方が、色々と高知県内の酒蔵を車で案内して頂き、東京に戻る直前の最後の行程で、訪問のアポを取って頂いたのが、香南市赤岡町にある高木酒造様だったのです。

実は当初の予定では訪問先リストには載っていなかった酒蔵様で、正直私自身もその時はあまり期待を寄せてはいませんでした。ところが、実際に高木酒造様を訪問し、5代目蔵元の高木直之様と挨拶を交わし、その後丁寧な説明の下、酒蔵見学をさせて頂き、最後に事務所の方で主要なお酒の試飲をさせて頂きました。

試飲の際に最初に飲ませて頂いたのが、同酒蔵様のエース格のお酒、豊能梅 純米大吟醸「龍奏」で、最初に口にした時の衝撃は今でも忘れられません。新しい土佐の日本酒との衝撃的な出会いでした。純米大吟醸という格の高い酒ながら、全く気取らない酒質で、普通に美味しくすっと飲める、非常に印象に残るお酒でした。そして最後に登場したのが、地元の方からも非常に人気が高く、アルコール度数の高い「おり酒」でした。これも圧巻でした。

今回の高知訪問で、私に高木酒造様を引き合わせて下さった方とも約3年振りに再会を果たし、地元の中華料理店で会食を共にして、その時のことを思い出話として語り合いました。「人と人とのご縁の機会を絶対に無駄にしてはならない」、どんなところから、ご縁が繋がっていくか予想ができないのが人生の醍醐味であり、面白いところだと思いました。

そして、この高木酒造様を通して、その酒蔵様の地元で行われる2つの大きなお祭りの存在を知るに至ったわけです。一つは、今回自分の目で見てきた4月開催の「どろめ祭り」、そしてもう一つが夏場の7月に行われる「絵金祭り」です。

因みに、どろめとは、鰯の稚魚のことで、所謂シラスのことですが、その日に獲れる「生シラス」を食するのが最大の魅力のようです。今回は直前の天候の問題があり、あいにく生シラスには対面できませんでしたが、それは来年以降の楽しみに取っておきたいと思います。

今回、高木酒造様のご厚意もあって、長らくコロナ禍で閉ざされていた「どろめ祭り」に参加できるという念願が叶い、海岸沿いの会場で行われる地元のお祭りの風情を満喫すると共に、迫力あるメインイベントの「大杯飲み干し大会」を生で見ることができ、本当に感激しております。

そして、その大杯飲み干し大会で使用されているお酒こそ、まさに高木酒造様が醸造されておられる「豊能梅 楽鴬(らくおう)」という銘柄のお酒になります。

勿論、当日もその楽鶯を飲ませて頂きました。土佐酒らしい個性を十分に出し切ったお酒で、いつまでも長く呑み続けられる地元に愛されている日本酒です。

祭りの翌日、即ち本日昼に、高知市内で、高木酒造の6代目蔵元である、まだお若い高木一歩様と久々にゆっくりとサシで昼飲みをしながら、色々と日本酒のことで深く語り合う時間を持てました。今回は、本当に貴重な経験をさせて頂くことができました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

秘蔵の日本酒 高見酒店
店長:唎酒師タカミン(髙見広行)

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