中学野球部時代の大親友のお墓参りを無事終えて
先月末の10月28日(土)〜29日(日)の1泊2日の日程で、宮城県苅田郡蔵王町にある遠刈田温泉を、中学・高校時代の同窓で親友の1人と2人で訪れ、28年前に29歳の若さでこの世を突然去った、中学時代の野球部で私とバッテリー(私が投手・故人が捕手)を組んでいた大親友のお墓参りに行ってきました。
ここ数年ずっとお墓参りをしたいと個人的に強く願っていたものの、肝心のお墓の正確な場所を把握できず、手をこまねいておりました。そこで、現代の人探しツールとしては有効なFB(メッセンジャー)機能を活用し、その大親友と同じ高校の野球部に所属し、かつ小学生時代に私と一緒に藤沢リトルリーグに所属し、米国・カナダへの親善野球旅行も共にした友人を見つけ出し、友達申請を行うと共に、同時にメッセンジャーでメッセージを送りました。
その結果、程なく、その彼から返事が届き、正式に「友達」として繋がり、当方の事情を説明して、亡き友のお墓の所在場所を尋ねたところ、彼が高校時代の知り合いに色々と当たってくれた結果、遂にそのお墓の場所を特定する情報を新たに得ることができて、今般のお墓参りが実現した次第です。
その墓地はお寺管轄の墓地ではなく、地元の町が主体となる民間企業が運営する墓地のようで、敷地内のお墓の場所を自分達で特定する必要がありました。当日(午後)は雨が降る中で、2人で分担して敷地内の奥の方から片っ端から一つ一つお墓に記された名字を頼りに、地道に探していきました。10分〜15分探した後に、私の目に飛び込んできたのが、紛れもなく故人のお墓でした。その瞬間、感動・感激しました。本当に良かった、本当に来て良かった。
お墓は当初想像していたよりも大変綺麗に清潔に維持されていて、誰かに定期的に見守られているような印象を持ちました。そして、そのお墓の横に記されている埋葬者(2人)の記録を拝見した時、ピンと来ました。故人である私の大親友とその父親の2人しか記されていない、ということは、故人の母親はまだ生存されている、きっとこのお墓の近くに住んでおられるに違いない、そう我々は思ったんです。それと故人の命日は10月19日だったんです。
そして、翌日の午前中に、我々は再びお墓を訪れて、お墓参りをすると共に、ある「仕掛け」を行いました。それは一緒に墓参りをした親友発案のグッドアイデアなのですが、お線香を置く囲われた場所に、我々のメッセージ(名前と連絡先を含む)を記したメモ書きをビニル袋に包んで残していくというものでした。きっと、故人のお母さんに繋がるはずだ、と確信してその仕掛けを行い、お墓を後にしました。その時は年内にでも何か連絡を頂けるのであれば御の字と思っていたのですが、そこでまた奇跡が起こりました。
何と、故人のお父様の命日が10月31日で、我々の訪問直後に故人のお母様がお墓参りに訪れ、我々のメッセージを手にしたのでした。そして、すぐに我々2人の携帯に電話をして下さったのでした。何と、出来過ぎた展開、でもこれは真実なんです。
故人のお母様と本当に久し振りに電話で会話を交わしました。私は感激と共に、暫くお母様とこれまでの経緯や昔のことを話してしまい、改めて故人の最期の様子をお母様から直接伺うことで、悲しみがじんわりと湧いてきました。お母様の声の雰囲気は昔と殆ど変わらぬ印象で、とてもお元気そうでした。現在はお墓近くの遠刈田温泉地域に一人で暮らされているようで、元気の源は、もしかすると、あの遠刈田温泉の源泉の効用かもしれません。本当に身体に沁み入る素晴らしい温泉でありました。
最後に余談ですが、実は私自身がこの遠刈田温泉を訪れたのは、今回が初めてではなく、2度目であり、実は大学生時代の塾講師のアルバイト仲間と一緒に来たことがあったのでした。その時の写真はもう残っていないと思いますが、それも何かの運命だと感じました。
今回一緒にお墓参りをした親友とは、できれば来春あたりに、再度遠刈田温泉を訪れ、故人のお母様に直接会って挨拶をしてきたいと思っております。
やっと中学時代の大親友の彼に再会できた気分で、今は心は晴れています。またいずれその時が来たら、天国でバッテリーを組み、俺の豪速球をキャッチャーミットできちんと受け止めてくれよ!それまで、暫く天国から見守っていてくれ!