サラブレッド「リナチャン」の現役引退を語る!
今年の夏も現時点までは大方の予想通り、日本全国、猛暑・酷暑に見舞われている夏となっています。
そしてこの暑さは、9月は勿論のこと、10月までも引きずる可能性があるという不気味な予報まで出てきています。
流石に10月で35℃超えはないにしても、30℃近くまでは上がる日が続出する可能性もあります。
猛暑とスコール(ゲリラ雷雨)、まさに日本は熱帯気候に晒される国に様変わりしてしまったかのようです。
人間でこれだけ日々ヒーヒー言っているわけですから、動物も人間に分かる言葉を発せられない中で、当然同じ気持ちでいるはずであり、ストレスも溜まっているものと推察します。
私の所有馬のリナチャン(佐賀競馬場所属:6歳牝馬)も、調教師の東先生からの連絡ですと、近頃夏バテ気味が顕著で、発汗も鈍り、前回のレースでは場体重が初めて500キロを超す状態でした。年齢も6歳ということもあり、体力の衰えは否めません。またこれまで68回の地方競馬での出走歴を重ねてきており、コンスタントに怪我もなく走り続けてきた疲労の蓄積も出てきていると思われます。


そんな中で、今般、調教師の東先生ともじっくりと相談した結果、可能であれば、あと残り1戦の出走をもって、「現役引退」とすることに決めました。
現状では、リナチャンの引退レースは10月頃になる予定ですが、その時の馬体の状況をよく見てから、東先生のアドバイスを頂いた上で最終判断を行うつもりです。
勿論、引退レースには、私も現地に行って精一杯の応援をしたいと思っています。
リナチャンは私にとって初の所有馬であることから、過去を振り返り、万感の思いが込み上げてきますが、佐賀競馬場に移籍してからトータルで4勝を挙げることができ、本当に地方馬主として幸せな時間を私自身・私の家族に与えてくれました。
リナチャン、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
リナチャンの引退後の進路は、東先生のコネクションを活用させて頂き、福岡県のある乗馬クラブに引き取って頂くことになりました。引退後は、乗馬用の馬になったリナチャンと再会ができるということもあって、それはそれで個人的な楽しみがまた一つできました。今後、福岡を訪れた際には、必ず立ち寄ることになるでしょう。
振り返れば、私が2020年3月に個人起業した際に、主力事業の一つとして、新規馬主向けサポートサービス業務を掲げた経緯がありました。
馬主様の気持ちを理解するという目的で、まずは自分が地方馬主の資格を取り、一頭保有してみるという、半ば実験台的な意味でのサラブレッド購入でした。
馬主活動に必要な資金面の確保はもとより、家族からの事前同意も何とか得ることで、2020年8月の北海道サマーセールで出会った「リナチャン」を購入したのでした。
あれから5年の年月が経過しました。
これまでの私自身の地方馬主活動を支え、サポートして頂いた全ての関係者の方々に、此処に心よりお礼を申し上げさせて頂きます。
「馬主」は夢のビジネス、ロマンを強く感じさせてくれる、そして無限の喜びをもたらしてくれるワクワク感一杯のステイタスだと実感しました。
今後、新規に馬主になりたいという夢を持つ方々に対して、自信をもってサポートさせて頂ける人脈・ネットワークの構築を背景に、何よりもこの5年間に亘る地方馬主としての実体験に裏打ちされた有効なアドバイスを提供できるという自負が私にはあります。
最後に、地方馬主として、サラブレッド「リナチャン」との出会い・存在を一生忘れません。
地方馬主 高見 広行