燻し銀の名優 古谷一行さん死す!

先月8月23日に、私の出身大学(中央大学)の先輩でもある日本の名優の一人「古谷一行」さんがお亡くなりになられたとのニュースを9月に入り耳にしました。

ご年齢は78歳とまだまだ今の世の中ではお若い年齢であったと思います。心よりご冥福をお祈りします。

出身大学が同じというだけで、特に面識があるわけではなく、また一度もリアルでお会いしたことは勿論ないのですが、いつもテレビ画面を通して、どこか心惹かれるところのあった、地味で燻し銀的な存在感のある俳優さんだったと思っています。

特に、私の多感な高校生時代だったと思いますが、一世を風靡した「金曜日の妻たちへ」という「不倫」を題材にしたシリーズ物(三部作)のドラマがあり、そこで古谷一行さんはその衝撃的かつ魅惑的なタイトルのテレビドラマの主人公役を第1作と第3作で演じ、当時の主婦層の方々の心を虜にしたという印象を強く持っています。実際にはドラマを生で見たことはなかったのですが、最後の第3作のドラマの主題歌「恋におちて」(小林明子)の旋律は、今でも思い出に強く残っています。

その後、年輪を重ねる程に味わい深くなる演技力と共に、悪役的なヒール役も実に巧みにこなされ、ベビーフェイス&ヒールの双方を演じ分けできる個性ある役者さんであったと感じました。

また一人の名優が旅立つことの寂しさを痛感すると共に、自分もかなりいい年齢に差し掛かってきている現実を改めて実感しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です