初のお伊勢参りを経験して思うこと!
2025年も11月に突入、今年も残すところ2ヶ月を切りました。本当に時間の経過は速いですね。
さて、この度、家族と共に、生涯初の「お伊勢参り」に行ってきました。
限られた時間での参拝になったので、外宮・内宮の主要処のみの訪問となりましたが、それでもしっかりとパワーを頂いてきました。
どこか神々しい雰囲気と神秘的な空間に魅せられて、人混みが凄くてゆっくりと参拝できる状況ではありませんでしたが、流石、格上の場所であることは素人目でも分かりました。やはり行って良かった、という気持ちで一杯になりました。











さて、これだけでは、普通の投稿記事で終わってしまうのですが、続きがあります。
「情報通は地元のタクシー運転手にあり」と言われています通り、まさに今回も内宮参拝を終えて、伊勢市駅に戻るまでに利用したタクシー運転手との何気ない会話から、以下の重要な耳寄り情報を得ましたので、ご参考までに皆様にも共有させて頂きます。
1)伊勢市駅の構造、成り立ちについて
伊勢神宮の外宮の最寄駅は伊勢市駅になりますが、この駅にはJRと近鉄の2つの電車が走っています。ただ、驚いたのは近鉄の伊勢市駅の地味さ(とてもメインの駅には見えない普通の駅というイメージ)にありました。しかもエスカレーターが設置されておらず、エレベーター1基のみはあるものの、スーツケースを持って訪れる人が多い駅にしては設備が不十分である、という印象を持ちました。そして、更に面白いことに、外宮側のメインの出口はJR側の出口を共用させてもらっているということです。この背景には、JRの前身である国鉄時代からの名残もあって、国鉄と近鉄との力関係があるというのです。ただ、面白かったのは、ICカードを利用できるのは近鉄のみで、JRはEC対応になっていないということでした。これもちょっと時代遅れの対応と思いましたが、不思議な事象でありましたので、ここでも共有させて頂きます。
2)伊勢神宮のオススメの参拝方法に隠された真実について
タクシーの運転手に、今回初めてお伊勢参りに来たこと、そしてガイドブック等には最初に「外宮」を、その次に「内宮」を参拝するのが通常のマナー的なアドバイスが書かれてあったので、その真偽を率直に尋ねてみると、運転手の方の回答は以下の通りでした。「それは、多分「外宮」の沈滞化を防ぐ為の伊勢市をあげての必死のアナウンス展開の賜物ですね。伊勢市駅から外宮までの参道のような道を整備したのも、その一つの現れです。」更に、「「内宮」と「外宮」の差は歴然としており、誰もが一度訪れてみられたら違いは実感できるはずです。地元への観光収入を増やす為の施策として、外宮→内宮というルートを提案したのではないですか?元々はそのルートは存在していなかったと思いますよ。」ときました。内宮は確かに伊勢市駅より徒歩では行けず、バスを使用しないと到達できない場所にあります。ただ、雰囲気しかり、面積しかり、神々しさは段違いの雰囲気を肌で感じました。最後に、「「外宮」の読み方は「げくう」が正しいのですが、「げ」という言葉に「下」の意味を含ませているのではないですか、要は下に見ているという意味ですね。」と締め括られました。なるほど、面白い話と思いつつ、まんまとそのルートに沿って行動し、お金をきちんと外宮エリアに落としてきた自分に対して、少し微笑ましく思いました。
3)地元名物の「赤福」の評判について
三重県伊勢市と言えば、お土産で有名な「赤福」があることは皆さんもご存知の通りです。私自身は個人的にそれ程お土産で買ったり、もらったりしたことはないのですが、それでも関東圏の方々は誰もが知っている知名度のある名前ですよね。地元でも勿論、お土産屋さんの至る所にあって、かつ一番目立つ場所にお店がありました。街中でも、「赤福」の看板を多く目にしました。そこで、私は「赤福さんは、地元の名士なんですね?」と簡単にタクシー運転手の方に問いかけたつもりでした。ところが、その回答は意外なものでした。それは、「あー、赤福さんね。地元では決して評判は高いわけではないんですよ。ビジネス面でやり手であるということもあるんでしょうが、不動産ビジネスも手広くされていますが、あまり地元に目が向いていない、と聞きますよ。」というどちらかと言えば、ネガティブな回答が返ってきたのでした。中々、全ての方々から好意的に評価されるのは難しいことは分かっておりましたが、地元ではこんな評価もあるんだ、と少し驚きを覚えました。
最後に、今回の伊勢市訪問の目的の一つとして、実は、母校中央大学が出場する「全日本大学駅伝」大会を現地で応援観戦することがありました。その目的もきっちりと果たすと共に、見事母校が20年ぶりに準優勝(2位)したことは、大きな思い出になりました。出雲駅伝では予想外の10位でしたので、これで正月の箱根に楽しみがまたできました。因みに、優勝は駒澤大学で、3位は青山学院大学でした。
お伊勢参りは、機会があれば、また訪れてみたいと思いますが、次回はぜひとも内宮の参拝主体で計画してみようと思いました。
リスク管理コンサル 髙見 広行

